Harry Sweere(ハリー・スウィーア)
エルゴトロン創立者
ハリー・C・スウィーア (1934年~2005年) は1982年にエルゴトロンを創設し、会長、CEO、ならびに主任研究員を務めました。 2000年に、スウィーアはConstant Force Technology LLC (CFT) を創設。フラットパネルモニター (FPM) 用のエルゴノミクスデスクスタンドの設計、製造、販売をグローバルメーカに向けて実現しました。 Ergotron, Inc. とCFT社は、2005年1月1日にエルゴトロンという社名のもと、正式に合併されました。
スウィーアは20 年以上にわたり、人間工学と科学的な人体測定学のデータを基にしたパソコン用ワークステーションを設計しました。 スウィーアは、以下の人間工学に関する論文を発表しています:
- 「Ergonomic Factors Involved in Optimum Computer Workstation Design - 最適なコンピュータワークステーション設計における人間工学ファクター」
- 「Design of an Ergonomically Correct Desk Stand for Flat Panel Monitors - フラットパネルモニターに向けた人間工学に基づいたデスクスタンド設計」
- 「Office Ergonomics in the Era of Flat Panel Monitors - フラットパネルモニター時代におけるオフィスの人間工学」
また、Northwestern Health Sciences Universityに臨床バイオメカニクスならびに応用人間工学を専門とするH.C. スウィーアセンターを設立した 自身の弟であるジョゼフ・J・スウィーア博士と共同で、「Optimum Neutral Posture for Seated Computer Operators - 座位姿勢のコンピュータオペレーターにとっての最適なニュートラル姿勢」を発表しています。
自ら多くの科学論文を発表する傍ら、同分野の専門家たちによって発表された人間工学データに基づいたコンピューターマウントハードウェアの設計にも多くの時間を費やしました。 スウィーアは、アメリカ国内で数多くの特許を獲得しました。このなかには、 世界初となったCRTモニター用チルト/スイベルスタンドならびにFPMマウンティングアームや、人間工学に基づいたFPMデスクスタンド (CFTによって初めて製造) の特許が含まれます。
スウィーアは、VESA規格の開発にも密接に関わっています。 実際に、VESA(ビデオ エレクトロニクス スタンダーズ アソシエーション)に盛り込まれた2つの規格はスウィーアによるものです。
- 世界各国の大半のFPMメーカーによって取り入れられているVESAマウント FPMPMI™ 規格
- FPMPMIに代わる規格であるFDMI™規格
この規格によってもともとのマウンティングインターフェイス規格が拡張され、ビデオモニター、ディスプレイ、フラット型テレビがカバーされるようになりました。 これには、対角100 mm から2300 mm までのフラット型ディスプレイをカバーする 5 つのセクションが含まれます。
ハリー・スウィーアによるイノベーションのレガシー、そして人間工学に対するコミットメントは企業の理念に継承されています。創立者の意思を受け継ぐエルゴトロンは、イノベーティブでかつアクティブなワークスタイルで、人々がベストな状態で仕事できるソリューションを提案し続けます。